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タナトスに似た欲動

またこういったことをせんとす

私信 - MAILER-DAEMON:User unknown

こんなこと言いたかないけど、数年前から時間が止まったようなんだよ。

一日中別れ話を続けて、家からバイト先まで言い合いをしながら歩き続けて、そのまま電車に乗って金山駅徒歩5分のカラオケボックスでいつものように結局楽しくカラオケしてさ、僕はスピッツの『楓』を歌って。

突然、喉のあたりが狭窄したようになって吐き気に襲われた。

トイレの個室に駆け込み、5分くらいだろうか、僕は便座を眺めて冷や汗をかきながら、心臓がバクバクいって、猛烈な吐き気はあるのに吐けない。

ただただ、嫌な吐き気だけが喉奥でくすぶっている。

なんでもないふりをして、平静を装って、うん、だいじょうぶ、でも、もう出ようかってカラオケボックスを出た。

支払いするときに、ポケットからクレジットカードを取り出して、店員に渡して、店員がそれを機械に通す・・・・ツウシンチュウ・・・・そのほんの数十秒の間にも、またあの吐き気が来るんじゃないかって、ドキドキしながら、意識が朦朧として、なんだこれ初めての経験だなぁってもうヤバいな、自分死ぬんじゃないかって、思った。

そのまま帰り道、「大丈夫?」って君は心配してくれたけど、僕は余裕がなくて、大丈夫、先に帰ってって小声で、でも君は「え、でも……」ってなかなか僕の前を離れようとしないから、大丈夫だから、頼むから帰って、声を荒げた。――いやあれは、怒ってたわけじゃなくて、君に吐いてる姿を見られるのが嫌で、早く僕の前からいなくなって欲しかっただけだよ。

顔面にコンプレックスがあるから、君の前では前髪を上げるのも嫌だったし。まぁ、そんな感じだよ。。。

そんで、君はそのまま電車に乗って帰っていった。

――当然、君は知らないその後のこと。

僕はふらふらと街を歩いていた。吐き気だけは収まらなくて、人前で吐くのだけは嫌で、とにかくひとりになれる場所を探してさまよって。

30分くらい?ふらふらした後に、イオンのトイレに入った。

そこでもしばらくの間じっと便器に溜まった水を見つめて、大丈夫、大丈夫って自分にいいきかせた。

やっと落ちついたんだけど、もう本当に怖くて、自分の家に帰るには、金山から4駅、熱田、神宮前、笠寺、大高とやりすごさなきゃいけないわけだけど、どう考えても無理。

電車なんて1駅2、3分だけど、それがものすごく長く感じて、あぁやばいなーって、神宮前で一回降りた。

そこで水を買って、気持ちを落ち着かせて、次に来た普通電車に乗った。

次はなんとか大高まで行けて・・・それ以降のことは覚えてないな。

とにかく、この日を境に自分はおかしくなった。

今になってみれば、それは「パニック障害」という症状だったみたい。

原因はわからない。就活だったのか、君のことだったのか、たぶんどっちも。

そこから今も、体調がなんかイマひとつだなぁっていうのがずっと続いているよ。

吐き気に関していえば、1年前くらいに完全に治ったけど。

ホントに外食ができなかった。松屋ですら、入って注文して後に、やっぱり無理ですぐに出てしまって。

なんだよ!松屋すらダメなのかってまた自己嫌悪に陥ったりして。

まぁ、それでも一時期よりはだいぶ良くなったかな。それでも、3年くらい、体調というか精神的に悪い時期が続いたよ。

でも、峰なゆかも、早めに鬱やっておけば次に来た時に対策できるからいいみたいなこと言ってた気がするし、まぁ、確かにそうかもしれない。アンダーコントロール。

で、まぁわりと身体の調子は戻りつつあるのかなぁって感じなんだけど、どうもあの時から時間が止まってしまったようなんだよ。

もう26歳だよ。あれーこんなはずでは?

まだ君のこと好きなのかな?自分でもよくわからないんだよ。