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タナトスに似た欲動

またこういったことをせんとす

おんがくのはなし

ブログ

僕、いま某CDショップで働いてます。

毎日音楽に向き合えてる。色んな音楽を聞ける。今すごく楽しい。

だけどいつまでもCDを売る立場でいるわけにもいかない。僕はバンドマンになりたいんだ。いつかは、自分の音楽が店頭に並ぶように頑張らないと。

だから、OKAMOTO'Sだったり、踊ってばかりの国みたいな、僕らと同世代で、しかもいい音楽をやってるバンドが大々的に売り出されているのをみるとすごく焦ってしまう。

久々のブログなので現状報告としてこのくらい。

ここから本題。

僕の働くお店では、ストアプレイとして、いろいろな音楽が流れている。(二台のプレイヤーとミキサーを使って、スタッフが自らCDを変えながら流しているんだけど、正直ちょっと前時代的だと思う。CDショップとして、やってはいけないことかもしれないけれど、iPadにプレイリストを入れておいて、あとは再生するだけでいいと思う。現状では、流しているCDのジャケットをOHP(オーバーヘッドプロジェクター)を使って映し出しているのだけど、これもiPadなら曲に合わせて画面上のジャケットも変わるから、わざわざCDを変えるたびにめんどくさいことをしなくてもiPadをOHPのカメラの下に置いておけばいいと思うけどなぁ。)

……ストアプレイに関する愚痴が長くなってしまったけど、本題は、ストアプレイで流れている音楽に関してのことだ。

ストアプレイで流すCDというのは、基本的に新しく発売されたもので、良く売れるであろうというものは、その再生回数も多くなる。

それで、うちの店ではフランプールやミイラズなんかがよく流れてる。

もちろん、他のアーティストの曲もよく流れているけれど、あえてこのふたつのバンドの名前を出してみた。

このふたつのバンドは、いわゆるJ-ROCKとして分類される音楽といって、ほぼ間違いないと思う。あえて邦ロックといわないのは、ここ最近の日本語ロックバンドが、ここ20年のそれとは明らかに違うし、もっと言うと質がかなり落ちていると感じるからだ。

そして僕は、ストアプレイで何度も聞いているうちにあることに気付いた。

もちろんそれがすべてではないと思うが、なぜこんなにJ-ROCK のバンドには魅力がないのだろうと。

それは、そのバンドの「音」が完成されてない。というか、そこまで意識が及んでないということだ。

たしかに「曲」は作れていると思う。しかし、大事なのはそのバンドらしい「音」なんじゃないかと思う。

邦楽ロック、日本語ロックとして、素晴らしい音楽を作り出してきたどのバンドも、その一部を聞いただけでわかってしまうほど、そのバンドらしい音というのがあると思う。

たとえば、アジカンみたいに、ギターの音を聞いただけでわかってしまうような、シンプルな個性もあれば、ゆらゆら帝国のようにバンド全体として奇跡的にうまれてくる「音」のような個性もある。

しかし、前述したようなバンドは、単純にストアプレイを聞いてるだけだと、本当にどの曲がどのバンドなのか聞き分けがつかなくなるくらい、個性がないのだ。(もちろん、フランプール、ストリングスつかってんじゃねーぞ!っていう、もっと浅い部分で批判したいところもあるけど。笑)

ではなぜ、いままでの邦ロックの人たちは、それができていたか。その答えはシンプルだと思う。単純に、影響を受けた音楽がしっかりとあって、その音楽の良いところを吸収しようという熱意があったからだ。逆にいえば、それが当たり前だったし、音作りをしないなんてありえないことだったと思う。

とにかく、売れてるから偉いとは僕は思えない。たしかに、売れるような音楽を作ることはもはや悪いことではないと思う。しかし、最近のJ-ROCKは、売れる「曲」を作ろうとしてるような気がする。そんなの本当にロックだと言えるだろうか。今や、商業主義的音楽を否定することすら野暮になってしまった現代でロックミュージシャンがすべきことは、売れる「音」を作ることが大事なのではないかと思う。

(はじめは、お店の名前出してたけど、さすがに名指しでバンドを批判してる以上まずそうなので、はっきりと明記するのはやめておこう……笑)


もちろん、最近の音楽でもしっかりしてるバンドはたくさんいると思う。でも、そういうバンドよりも雰囲気で音楽を作ってるやつらの方が売れているのが現状だ。

これは、リスナーの質の低下が要因だと思う。

こう感じてしまうのは、ロックだけでなくて、ヒップホップやレゲエ、そしてR&B(といっていいのか?)にしても、本当に薄っぺらい歌詞のものがバンバン売れているのを、CDショップ店員として、目の当たりにしているからだ。

音楽に対して、もっと真剣に考えて、より質の高いものをみんながいいと言えるようになったら素敵だと思う。

これってエゴかなぁ。

20年前のバンドブームみたいな革命的なことが起きることをひそかに期待してるんだけどな。

あれだけ、無数のバンドが出てきたのに、リスナー側もちゃんといいバンドだけを取捨選択できていたと思う。

もっと音楽が盛り上がるといいのにな。

まぁ、20年前に比べたら娯楽の種類も本当に増えたと思うし、なかなか難しいのかもね。

あと五時間後には棚卸しだ。寝なきゃね。おやすみなさい。