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タナトスに似た欲動

またこういったことをせんとす

妄想癖の根暗大学生

ブログ

この1週間で、僕は『グミ・チョコレート・パイン』を読み返した。

僕が17歳になったあの日に手にした、本を読むきっかけになった本。

あの頃のことを思い出して、頭の中が17歳に戻っていくような気がする。

しかし、読み返してみると、『グミチョコ』に対する解釈が大きく変わった、というか僕は勘違いをしていたみたいだった。

・『グミチョコ』がいいのはグミ編だけだ。チョコ編もパイン編も話が飛躍しすぎている。
・僕は山口美甘子みたいな娘が好き。

これが、僕がずっと抱いてきたイメージだった。

しかし改めて読んでみると、チョコ編もパイン編も面白いし、欠かすことが出来ないことがわかった。

特に山口美甘子は、この二編中に、恐ろしいほど変化していく。

なぜか、僕の中では、グミ編の山口美甘子だけが強く印象にのこっていたのだ。

読み返しながら、僕は胸が痛かった。山口美甘子はイケメン俳優とのセックスに溺れいく。

なぜか、高校生の時に好きだったあの娘が、他の男にヤられてしまったかのような息苦しさを感じた。

17歳の時の僕はなんもわかっちゃいなかったんだ。賢三のように、逃げていただけだった。

当時の自分を冷静に見つめることができるようになった今、賢三があまりにも自分と重なるので、なんだかすごく苦しかった。

『山口美甘子は嫌いだ。』

僕は今はっきりとそう言える。

やっと、僕は山口美甘子の呪縛から解かれたのだ。